シロディールの守護者 のバックアップ(No.6)


オブリビオンの顎を閉じる者

シロディールの守護者(The Champion of Cyrodiil)はオブリビオンの動乱として知られる第三紀終焉に立ち会った英雄である。

クヴァッチの英雄

皇帝ユリエル・セプティム七世がその太子もろともに深淵の暁と名乗るセクトに暗殺され、セプティムの系統は途絶えたかのように思われた。

アカトシュの恩恵であるドラゴンファイア?は消え、デイドラとタムリエルの間に横たわっていた障壁は消滅した。

メエルーンズ・デイゴンがこの好機を見のがすはずもなかった。かつて彼を幾度となく阻んだモローウインド?トライビューナルも、アズラの予言通りに出現したネレヴァリンによって崩壊していた。

アカトシュ大寺院のあるクヴァッチはメエルーンズ・デイゴンの配下であるデイドラの軍勢に蹂躙され、街は一夜にして壊滅した。

クヴァッチ伯を失ったクヴァッチ軍は懸命の抵抗を見せたが、街の中心に生じたオブリビオンの門から次々と生まれるデイドラたちに全滅は間近とすら思われていた。

そのとき、一人の旅人が勇敢にもオブリビオンの門に入り、その顎を閉じた。

この旅人は後にクヴァッチの英雄と呼ばれることとなる。

門を閉じる者、デイドラカルト

クヴァッチの英雄はシロディール各地に生じたオブリビオンの門を閉じつつ、深淵の暁による陰謀を明らかにしていった。

彼らはタムリエル全土をデイドラ神への捧げ物とすべく、皇帝暗殺を企んだというのである。

ブルーマ攻防戦

クヴァッチの英雄はブルーマ女伯に驚愕の事実を明かした。皇帝セプティム家の血筋は途絶えておらず、ブルーマ近隣の曇王の神殿に居を構えているというのである。さらに皇帝となるべきマーティン?・セプティムの命を狙う深淵の暁はクヴァッチを一夜にして滅ぼした巨大な門をブルーマに開こうとしているとも。

しかし、クヴァッチの英雄と皇帝マーティン・セプティムは深淵の暁の計略を逆手に取り、一気に彼らを滅ぼそうという計画を立てた。そのためにあえて巨大な門を開かせようというのだ。

この計画のためにシロディール各地から精鋭の兵士が派遣され、世にいうブルーマ攻防戦の幕が切られた。
シロディール全土の兵士らはクヴァッチの英雄が巨大な門に入る間、無数に生じるデイドラらからの侵攻を耐え抜いた。

デイドラらの攻城兵器はクヴァッチの英雄によって破壊され、深淵の暁を率いていたマンカー・キャラモン?は倒された。

巨大な竜の呼び声 - 第三紀の終焉

マーティン・セプティムは帝都に向かった。元老員は彼の正統性を認めて戴冠、最後にドラゴンファイアを灯せばすべてがかつてのようになるかと思われた。
しかし、メエルーンズ・デイゴンがオブリビオンの門を帝都に開き、デイドラロードが自らタムリエルへと降臨するという暴挙に出た。

ドラゴンファイアはすでに降臨したデイドラには効力がなく、タムリエルはメエルーンズ・デイゴンに陵辱されるかと思われた。
だが、The temple of the One ―― 最高神の神殿から巨大なアカトシュがワイバーンの姿となって降臨し、デイゴンを滅した。

一説にはマーティン・セプティムは自らの身体を依り代に、王者のアミュレット?を触媒としてアカトシュを召喚したともされる。

クヴァッチの英雄はこの件をすべて見届け、後に元老院から『シロディールの守護者』として認定された。

その後、『シロディールの守護者』の行方は知れない。ある吟遊詩人は虫の王を倒したと謡い、九大神の騎士?を再興させたとする者もいる。あるいは神の一柱に列せられたとする噂もあるという。